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【おふろ×子育て×絵本】”おふろ絵本”の魅力と作家・たなかしんさんを大解剖!

2022-01-20

こんにちは!ライターのあさみんです。

 

 

突然ですがみなさん、子どものこんなセリフを聞いたことありませんか?

 

「おふろはいるの、ヤダ!!」

 

全国の子育て奮闘中のお母さんお父さんなら、お子さんに一度は言われたことがあるはず。

 

毎日頑張っているママ・パパたちを困らせる、“おふろイヤイヤ問題”

 

 

時間も季節も問わず「おふろヤダ!」と言われたら、聞いているママもパパも、言っているお子さんも「おふろ=嫌なもの、マイナスなもの」だと感じてしまいますよね…。

 

 

そんなお悩みを持つママ・パパに朗報です!

おふろ“前”に親子で楽しめる「おふろ絵本」があることを知っていますか?

先日、「おふろ絵本」作った作家のたなかしんさんにオンライン取材させて頂く機会がありました♡

この絵本を読むと子どもがおふろに入りたくなるんだそう!

絵本の紹介と共に、なぜ子どもがおふろに入りたくなるのか、どういう仕掛けがあるのか細かく解説していきます!

 

 

 

・絵本作家 たなかしんさんって?

絵本

出典:「ねむねむごろん」  – KADOKAWA

 

 

まずはみなさん、この絵本を見たことはありませんか?

こちらは「第12回MOE絵本屋さん大賞2019」でパパママ賞第3位を受賞した『ねむねむごろん』という、たなかしんさんの作品です。

 

 

たなかさんが絵本について勉強するようになったのは、とあるお店の絵本コーナーで、『アンジュール』というデッサンで描かれた文字のない絵本に対して、

 

「一つのアートとして成立している、面白い製作の手法だ。絵本というものを、自分のアートの活動に活かしたい!」

 

と考えたのが、きっかけなんだとか。

 

アンジュール ある犬の物語

 

 

そこから本格的に絵本のことを勉強するようになったたなかさんは、

どんな話が面白いのか研究を重ねながら、どんどん絵本を書き続けたんだそうです。

 

時には、自分が手がけた小さなサイズの絵本を小さな箱に入れ、

自身の展覧会で発表したりして、お客さんの反応から「こういうのがいいのか」と気づくことも。

読むだけは面白いものはできない、自分で書くからこそ理解することができる」と、

キラキラした目でお話ししてくださるたなかさんがとても印象的でした。

 

 

 

 

・どうして「おふろ絵本」?

 

【完成見本】りすのおふろやさん-2

 

そんな絵本に対して深い探究心を持つたなかさんが手がけた、

本日のメインテーマである『りすのおふろやさん』という絵本。

 

数多くある絵本のジャンルの中から、どうして「おふろ絵本」を作ることを決めたのか、

たなかさんに聞いてみました。

 

 

「KADOKAWAで『ねむねむごろん』と『どこどこかわいい』を出版したあと、次のお話は少し年齢層をあげたいとお話をいただき、保護者の助けになれることはないか、困っていることは何かと考えたら、おふろで悩んでいる人がいるのではと思った。」

 

 

記事の冒頭にも書いたように、イヤイヤ期のお子さんの「おふろヤダ!」攻撃は、多くのママ・パパを悩ませる要因の一つ。

 

 

2017年に花王が行った「イヤイヤ期のお子様の困った内容やシーン」の調査でも、

入浴のシーンで困っていると答えた人が全体の65%、

さらにその中でも「お風呂場に行きたがらない」と回答した人が全体のうち

60.8%もいることが明らかになっています。

花王「メリット 泡で出てくるシャンプーキッズ」アンケート調査“イヤイヤ期”に頭を悩ませるママは96.5%!–PR TIMES

 

 

絵本を作るにあたって、“親の悩み“に焦点を当てたたなかしんさん。

ご自身にもお子さんがおられることもあり、絵本にはさまざまな視点や考えが詰まっています。

 

 

例えば、幼い子どもと話すときは言葉じゃなくて表情や雰囲気で伝えることが多くなります。

そんな子どもたちのために絵本を描くなら、少ない言葉や絵で伝えられるようにすること。

 

どうしたら子どもたちが喜んでくれるのかを考えた上で、更に両親が何で悩んでいるのかも考えることで、絵本が子育てのサポート的役割も担うようにしているんだとか。

 

 

「おふろがいやになる理由は、急かされるからというのがあるかも。そこであえて急かさずに絵本を読むことで、”これを読んだら一緒におふろに入る”という習慣をつけられたら、心が楽になるかも!」

 

と、たなかさんはおっしゃっていました。

 

 

確かに、「早く入るよ!」と何度も急かされてしまうと、お子さんの中のおふろの印象が悪くなってしまうこともありますし、ママやパパも急かしたくて急かしているわけではないはずです。

そこであえて、「絵本を読む」という習慣を挟むことで、お子さんもご両親も一度心を落ち着けられるし、一緒に絵本を楽しむことで気持ちもリセットできるのではないでしょうか。

 

 

 

・『りすのおふろやさん』の魅力

 

さて次はいよいよ、たなかしんさんが手掛けた“おふろ絵本”こと『りすのおふろやさん』の魅力に迫っていきましょう!!

 

私自身、どうしてもおふろが嫌な日は、この絵本を読んでから重い腰を上げておふろに行くくらいのハマり具合ですので。(本当です…)

この絵本の魅力はここだけでは語り尽くせないほどたくさんあるのですが、今回はその中でも3つ!とにかく私がお伝えしたい選りすぐりの魅力を、実際の絵本のお写真とともに紹介します♪

 

 

 

魅力その①画風

 

おふろ絵本②

 

まず一つ目の魅力は、表紙からも既に優しさが溢れる画風

 

なんと、たなかさんの作品には海の砂を用いた特殊な画法が採用されており、深みのある色合いがどこか儚げで、懐かしささえも感じられる雰囲気が特徴です。

 

泡のもこもこ感や、シャボン玉の中の七色の光、可愛らしく染まるりすと男の子のほっぺ。

 

さらにページを開いていくと、ふわふわの生き物がたくさん。

 

泡 くま

 

彼らのしっぽや体で泡立てられた泡が、今にもこちらにふわふわと飛んできそうなほど、柔らかな躍動感と立体感が感じられます。

 

どこをとっても、優しさと癒しがふんわりと心を包み込んでくれるようで、読み進めていくだけでもどんどん心があったまっていきます…☺︎

 

 

 

魅力その②可愛いキャラ

 

温泉 どうぶつ

 

次の魅力は、なんといってもこのかわいいキャラクターたち

 

絵本を開けばとにかくもう「可愛い!!」と声に出してしまうほど愛らしく、こちらまでつられて笑顔になってしまうほどの表情の豊かなキャラクターが5匹登場します。

 

りす しっぽ

 

まずは絵本の題名にもなっている、りす。

ふわふわしっぽで洗います」という謳い文句で、素敵なおふろやさんを開店しています。

 

実はこのりすにも、たなかさん曰く とある秘密があるんです。

 

リスのしっぽとは、絵本と同様に本来もふわふわなのですが、それと同時にすごくデリケートな部分で、強く触られると尻尾がちぎれてしまうこともあるんだとか。

たなかさんは、その弱点を克服しておふろやさんを開いているがんばりやさんの話にしよう、という想いを込めて、「りすのおふろやさん」にしたんだそうです。

 

 

主役となるキャラクターにする動物を選ぶ理由にまで、細やかな気遣いと優しさが敷き詰められていて、感動しすぎて言葉もありません…。

 

 

 

また、あらいぐまには、「洗うのが好きな動物だから、一緒に洗ってくれるはず。そうしたら、お話の中でりすと一緒に洗う流れが自然とできるんじゃないか」という想いを込めて。

 

ひつじ タオル

 

さらに、ひつじには、「汚れているものが綺麗になるのは気分が良いだろうから、みんなで綺麗にできるものがいい」という意味を込めて。

 

しろくま-2

 

そして、しろくまには「大きくて白いから汚れやすいので、みんなで洗わないと!」という、物語の終盤へのイメージを持たせる。

 

このように、「りすのおふろやさん」は、出てくるキャラクターの全てに意味がある絵本なんです。

たなかさんの独特な優しい画風と相まって、その優しさや全てが際立っているのではないでしょうか…♡

 

どうぶつ 泡

 

また、よーく目を凝らして見てみると、こんな”泡あそび”をしているキャラクターも!

絵本を読んだあとおふろに入って、お子さんと真似をするのも楽しいですよね♪

 

 

魅力その③声に出して読みたくなるオノマトペ

 

しっぽ 泡

 

そして何と言っても、思わず声に出したくなるオノマトペ!

 

しっぽ ふわふわ あわあわ ぷわぷわ

どっしりどすどす しろくまくん

ばしゃばしゃ ちゃぷちゃぷ わくわくまー

 

見てください、そして是非声に出してみてください。

長すぎず短すぎない、お子さんと一緒に覚えられるくらいの長さの擬音やオノマトペ・言葉遊びがキャラクターごとに散りばめられていて、20歳をとうに超えた私でも思わずにっこりしてしまうくらいの癒しパワーです。

 

このようなフレーズはどのように決めているのか聞いてみたところ、

・子どもの反応がいい

・自分が読みやすい

・読む人が楽しく読める

ことを重視しており、合間に挟まれるあらいぐまの独り言も同じように決めているんだとか。

 

泡 くま

 

たなかさんは、絵本に出てくる言葉は「おふろ絵本ということもあり、あたたかそうな言葉を選んでいる」とおっしゃっていましたが、楽しそうに動物たちが触れ合いながらキャッチーな言葉を交わす描写はまさに“あたたかさ”そのもの。

 

まだまだ絵本の魅力は尽きませんが、他の魅力も知りたい!他に出てくる動物が知りたい!という方にお勧めなのはもちろん、この心の温もりをぜひ、皆様にも味わっていただきたいという気持ちでいっぱいです…♡

 

 

 

・まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

今回は、絵本作家のたなかしんさんにインタビューを行い、たなかさん自身についてや“おふろ絵本”である『りすのおふろやさん』魅力を大解剖しました!

 

たなかしんさん自身のお話では、あふれんばかりの行動力とそれを基に成り立つ才能があったからこそ、さまざまなユニークな作品を世に出し続けているんだな、と深く感じられました。

 

また、おふろ絵本『りすのおふろやさん』についてでは、かわいいキャラクターとその設定に隠されたメッセージ、世のおふろ嫌いな子どもや子育て中のママ・パパへのたなかさんからの優しさを改めて感じることができ、とっても心が温まりました。

 

また、今回ご紹介した絵本はKADOKAWA様のページからアクセスできる販売サイト各所や、全国書店にて購入が可能です。気になった方はぜひ見てください!

 

全国の子育て中のママ・パパ、そして「おふろイヤイヤ!!」なお子さんへ。

みんなで一緒に、おふろ“前”この絵本を読んで、心を温めてからおふろでゆっくり体も温めてみませんか?♡

 

 

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あさみん

お風呂場はカラオケルーム!最近美肌・美髪アイテムに凝っている大学生です。みなさん、お風呂でできる自分磨きに興味はありませんか?

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